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期待値コントロール~他人にも、そして意外に自分にも期待しない、という成功法則~

「期待値をコントロールする」

これはビジネスシーンよく聞くことばです。顧客の期待を上回ることが、顧客満足度に直結するがゆえに、まずもってそれを把握し、コントロールし、確実に超えていく商品を提供する。これは本当に正しくて、新人に叩き込んでおきたい考え方です。

顧客へ過剰なセールスをして期待値を高めすぎて、後がしんどい。

かといって期待値が低いというのは、そもそもの買い手の心に響かずスルーされてしまう、この世に存在しないのと同じ商品。

だからこそちょうどいい期待値へ「コントロール」すべきなんだと。

これは、一面正しく、一面間違いであると言えます。

お客様の期待を超える優良な商品を提供する、この目標設定は真実でありビジネスの基本です。

「楽しみにしてたリドリースコットの映画!やっぱ裏切らねぇな!!!」。

こうなったら、この映画好きは必ず次回の作品も並んでても見ます。

これは、ファンクラブの心理ですね。iphone の新作を購入するために開店前に並ぶような感覚でしょうか?(知らんけど)

 

ところで質問ですが、いろいろな分野の一流は顧客の、ファンの、サポーターの、期待値をいわゆる「ド真ん中」に設定するよう何か画策するのでしょうか?そう、一流というのは。

イチローは、彼のこれまでの人生においてファンの期待に応えるために、戦略的に期待値の設定に腐心していたのでしょうか?

ジョブズは、自分が立ち上げたアップルプロジェクトを世界へ認知させビッグカンパニーにするために、顧客の期待値をコントロールするために画策し布石を打っておくことを企業理念に掲げていたのでしょうか?

本当にモテる男は、女の期待値をコントロールするために、モテ本のテクニックを読み漁り、女心を操作しているのでしょうか?

そんなことはない!それは読者の皆さんがよーく知っていますね。心の中で大きく「NO 」を叫んだことでしょう。

彼らに共通するのは、自分のベストを尽くすということで、自分が取り組むべきことは本当に目の前の、自分がどうこうできることだけです。そこには顧客に媚びるようなあざとい期待値コントロールの概念はありません。

誰も達成ことのないような記録を打ち立て、世界にインパクトを与える、という目標が自分の中にある時、「期待値コントロールする」というある種の余裕をかましていたのでは、その高みへ行くことはできない。受け手にとって期待値コントロール派が提供するものにはなんの驚きも感動も敬服の念も生じえません。彼らは自分に満足せず、つねに上へ上へ遠くを目指していたことは言うまでもありませんし、その感覚が彼らの通常運転だったでしょう。そういう意味で自然体なのです。

つねに向上心を持っていないと、一発屋で終わってしまい数年後には跡形もなく消え去りますよ。一流の頭にあるのは自分がどう見られてるかではなく、自分が何をどのようにやるべきなのか?そこがまず第一に来ます。正しい自分ファーストです。

そういう意味で、期待値コントロールは虚構なのです。

 

さて、ここでもうひとつ興味深いお話をしましょう。(期待値上げちまった、、、ガクブル)

ぼくらが期待が裏切られたときに感じるあの失望感は言葉にできません。人間関係が崩壊し経済的に破綻し時に家族が離散してしまうのは、何らかの期待が裏切られた瞬間です。

だからこそ、ぼくは「あまり人に期待しない」ということが人生を楽しく生きていく成功法則だと思っています。そして「自分にも期待しない」。ただ、やるべきことをきっちり、やる。これだけです。政府が何とかしてくれる、とか、投資運用会社が資産を増やしてくれる、とか。そんなことを期待すべきではありません。裏切られたときはとんでもなく悲惨ですよ。

これが近年起きた、サブプライムローン破綻で発生した世界同時金融危機のシンプルな構造でしょう。実体以上に膨らんだ見せかけの経済がはじけたときの、破壊的なパンチ力です。

高すぎる期待は、落ちるだけ。

これは、「期待」について語るときのあるあるです。「期待で買い、事実で売る」だからです。

さっきの論理は意図的に期待値を操作すると言う安直な手段の脆さが浮き彫りになりました。しかし、この金融バブル崩壊の例はもう一方の側面です。つまり、意味もなく期待値を煽ってバブル的にデカくすんな、という教訓です。人の実力がある一定値であるとき、ブラフな振る舞いによって期待値を実態のないバブルにしてしまったとき、それがはじけた瞬間、周りが見るあなたへの失望は破壊的な悲惨なものですよ、ということです。そういう人あなたも知ってるんじゃないでしょうか。

 バブルと同じなのです。バブルは虚構。ブラフでイメージが出来上がった自分も実体や実力がない虚構なのです。

しかし、幸いなことにこれは自分の意志や正しい努力でコントロールできます

 市場と違い自分の人生や自己評価ひいては他者からの評価や期待はコントロールすることが可能です。「神の見えざる手」ならぬ、俺自身の手によってそうするべきです。

 

さて、まとめましょう。

「期待値をコントロールする」

これは、一面正しく、一面間違いであると言えます。

受け手のもつ期待値はコントロールするものではありません。その必要もない。そもそも人の心は完全に操作できないし、相手を何らかに操作して得られるものなんてたかが知れています。

そうではない。

コントロールすべきは、相手ではなく、自分の欲望や慢心など、己の弱さなのです。

 

弱気になって期待値を下げるのではない。かといって貪欲になってない自分をデカく見せるのでもない。自分自身に正直に、自分にも関わる人に誠実に、自然体の自分を表現するのです。そして、つねに向上心を忘れない。

「うそをつかない」ということです。

自分をコントロールしながら、ありのままに正しく期待してもらう。

 

これこそが、一流が実践している「期待値コントロール」なのです。

 

 

やじろべい。

 

PS.最近、勉強熱心な読者が増えてきて、うれしいかぎりです。読者の皆さんの反応を見るとわかりますが「セルフプロデュース」とは自分を根本から変えることだったんですね。こりゃ人生が楽しくなるわけだ。

ぼく自身もまだまだ変化しなければいけませんが、最近、更新頑張りすぎて吐きそうです(ノ∀`)

 

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