モテるのはマインドセットがすべて、それを証明しよう。

恋愛解明ゲーム、そしてぼくは人間になる。

「やればできる!」の研究ー能力を開花させるマインドセットの力 キャロル・S・ドゥエック

こんにちは、久しぶりの書評です。

忙しいから苦し紛れの書評、というわけではありません。(藁、、)

 

コレです。

 

 MIND SET  「やればできる!」の研究 キャロル・S・ドエック

 

マインドセットを語るとは、うーん、なかなかやりますね。

そう、最終的にはそういう人間のコアな部分が、人生を左右するのですよ。

 

書籍の帯が指し示す通り、「学業でもビジネスでもスポーツでも恋愛でも」成功か失敗かは、「マインドセット」なのだと言っています。

恋愛もマインドセットなのです。

 

では、なぜ多くの人が恋愛で成功しないのか?

本書の文脈で理由付けすると、

「マインドセットが固定されているから」

となります。

 

平たく言えば、「やればできる、と思ってないから」です。

モテたいくせに、深層では「どうせモテないし」という悲観や、「なぜあいつだけあんなにモテるんだ、、」という嫉妬。ゆえに、アウトプットされる決定や行動に努力の欠片も見えません。「どうすればモテるんですか?」と聞いてくるヤツほどモテない、という普遍の法則の裏側には、単なる羨ましい気持ちと、「ほうら、やっぱり生まれつきの何かだろ?」という言い訳探しがその質問にある本音だからです。

モテてモテてしょうがないあなたが非モテの彼にアドバイスしてあげたとしましょう。彼がその宝のようなアドバイスを真摯に受け止め、愚直に実践する可能性は何パーセントでしょうか??

もちろん断定はできませんが、ぼくはほぼほぼ皆無だと思うのですよ。

それは純粋に結果をみれば明らかで、そういう彼らは恋愛に限らず生活全般で、仕事とか人間関係とかにおいて同様の残念な結果が導き出されているはずです。彼らと10分か20分一緒にいるだけで、諦め癖がちょいちょい顔を出すはずで、「これよ、非モテの理由は」とまた再確認する。ダメだこりゃ。

やればできると思っていない(やっても無駄と思っている)から、やらない。

 

ある意味この「やれないならやらない」は正しくて、非常に合理的と言えます。やってもできないことは一万年続けてもできないのですから、やるべきではない。非常にシンプルな断捨離的戦略です。

しかし、本当はやればできるのに、できないと思い込んでいるからやらないのは大間違いで、人生の損失となります。やればできるのか、やってもできないのか、ここを見誤っている、非モテたち。

ここで、マインドセットが人生の分岐になっていることがわかるでしょうか?

「やればできる」と思えば親や先生にガミガミ言われなくても勝手にやってしまう、つまりマインド→行動→結果というプロセスをナチュラルに歩きます。

「やってもできない、無駄」と思えば、マインド→終了。。

というルートなので結果までは無限に辿り着かない道のりということになります。もちろん何事もやればできるのか?というとそんなことはないわけですが、マインド→行動→結果と、マインド→終了。。この二つではどちがら日の目を見るかというと、そんなの明らかで単なる確率の問題ですよ。

 

さて、マインドセットとは何か?というと、「考え方の基本的な枠組み」とか「思考様式」とだいたいの解説で定義してあります。

ようするに、どういうふうに世界を見ていますか?あなたはどういう色メガネをかけて世界をのぞいているのですか?ということですよ。これを世界観といいます。同じ世界を生きていながらなぜ将来を悲観する人と将来に希望を感じながら生きている人、この二種類が生まれてくるのか?それは、世界の見方が違うからです。性善説を信じる人と性悪説を信じる人では見える世界全体が違うだろうし、その世界に対して自分がとるアプローチも全然違うものです。

 

例えば、コレ。

www.youtube.com

 

二人の経済学者がいました。

彼らの名は「ケインズ」と「ハイエク」。

動画を見てもらえばわかりますが、それぞれが採る立場は真逆です。

ケインズは「市場には介入が必要」とさけび、ハイエクは「市場には自由が必要」とさけびました。この2者の主張の相違の根底には、そもそもハイエクの自由主義的な価値観と、ケインズの国家統制を信じる価値観の衝突だったわけです。もともとの人間はどういうもので、社会はどうあるべきか、という思想が色メガネとなって経済理論を構築していったのです。そして、彼らが辿った人生の道筋は大いに異なるものでした。まあ、誰が本当に幸せだったかはぼくらにはわかりませんが。

 

ながながと話しましたね。

何が言いたいのかというと、世界をどう見るか、人間をどう見るかで歩く人生が大きく変わるということですよ。マインドセットはいわば人生の出発駅で、そういう「世界の見方」の枠組みを形作るうえでとてもとても重要な役割を果たします。

この「やればできる!」の本では、マインドには2種類あって、しなやかなマインドセット(=growth mindset)と硬直マインドセット(=fixed mindset)の2つだと言っています。つまりオレは努力すれば少しづつでも確実にモテるようになれるはずだ!(成長=growth mindset)と、努力してもモテないよ、なぜなら、遺伝とか生まれつきの要素でモテは決定するから涙(固定された=fixed mindset)というマインド(思考、精神、知力、意向)の2種類。

冒頭からダラダラと論じてきた通り、この2種類のマインドが存在するとして、彼らの時間の針を5年、10年進めたとしてその後の人生どちらの男が伸びしろがあるかはもう、本を読まなくてもわかりますね笑。そう、僕たちクラスのモテだとこういう固定されたネガティブ男には近づききたくない、まったく気持ち悪いという自然な感情が沸き上がります、ダメだこりゃ。

逆から考えればすぐに理解できるのですが、オリンピックでメダルを取る常連のような一流スポーツ選手でも、世界的芸術家でも、何をやってもビジネスを成功させる実業家でも、彼らがどういうマインドを持って日々生きているのか、これまで生きてきたのか、そういう研究はいくらでもあるのですからそのデータを時系列で調べれば、そりゃ成長マインドであるという結果は明らかなのですよ。

ぼくらは努力するぞと決めても、結果が見えないからその決意が揺らぐということが有り得ますが、研究結果のそういうサンプルを引っ張ってきて結果からどういう努力をすればいいかを逆算して導き出すと、そういう強い意欲とか、信念とか、成功への野望とか、地道な鍛錬とか、謙虚な姿勢とか、そういうものが成長を担保する要素でそういうピースで努力のルートが埋め尽くされていることが理解できます。

それをただただ、やればいいだけなのですよ。

 

固定マインドは、人がオギャーと生まれた瞬間からその人が持つリソースは決まっていて、ルックスや体力や知能は拡張しない、ゆえにモテないやつはその後10年後も20年後も変わらず一生モテないで人生を終えるというなんとも悲しい人生観です。このマインドを信じていると、もちろん何もしません。努力しても何も変化がない、努力という自分のリソースをドブに捨てるようなイメージなのだから、ただただリソースを無駄にしない、守りに入る。固定マインドは拡張されないそれら生まれ持ったものを証明しようとするブラフ合戦でしかありません。

一方、成長マインドは生まれた時の状態は長い人生というレースのスタート地点の違いにすぎず、大事なのはいかに真剣に人生というレースを走るかということだよ。という認識ができます。カメさんもウサギさんに勝ったよね、ぼくたちも情熱とたゆまぬ継続と創意工夫と希望で、 高慢なイケメンや、まぐれ当たりの金持ちや、親の七光りでいい職についたボンボンや、才能を鼻にかけたコミュ障に簡単に勝てるんだよ。ということが本能的にピンと来ている。

スタートが出遅れても、または出発位置がハンデのごとく後方スタートであっても、結局ぼくらのレースは長い長い人生なのです。

自分のキモい思い込みを改めて、生活習慣を健康でエネルギッシュなものにして、運動と勉強で精神を鍛えましょう。身なりを整え、生活全般を清潔にしましょう。どうやったら女の子は一瞬にして魅力を感じてくれるのか?コミュニケーションのトライ&エラーを繰り返しましょう。男らしさを探求しながら情熱をもって女にアプローチするのです。仕事で結果を出し、仕事という男の喜びの源泉を楽しみましょう。そしてデカい野望を抱いて社会に対する責任も忘れずに。

今更ですが、「成功は遺伝か環境か論争」はすでに古くて、遺伝そのものは環境による影響をつねに欲していて、それを取り入れながら伸びていくというのが定説です。

 

ぼくらは、人を客観的に見るのはとても得意です。コメンテーターがなんやかんや批判して講釈たれたがるように人間とはいつでもそうなのですが、「じゃああなたはどうなのよ?」と突っ込みたくなる場面が多すぎる。しかし、肝心な「自分の人生」となると、ぜんぜん見えていない、まったくのザルなのです。自省しないし、そこから有益なステートメントは何も得られない。

本書でも「自己洞察力」に言及されていました。growthmindsetは成長が前提にあるので成長の道筋をしっかり見て冷静に自分の長所と短所を受け入れ、愚直に努力する、モテるためにどうするかのアプローチを、時に痛みを伴う改革を自分に施すこともいといません。

ところが必死にブラフ合戦する固定マインド男は絶えず周りとの競争にさらされていると、感じるので(本当は競争などない)、内省はしません。他者の弱点や揚げ足をとって何とかこの合戦を有利に進めよう腐心しますが、彼らは他者を云々するコメンテーター同様、自分の人生が見えていない。明らかにボロ敗けのモテ男に対してあいつはチャラいとか卑怯だとか、おれの方がまじめで誠実だと言いたがる。「こういうやつに限ってモテない」のはあるあるですよ。

たいして稼いでないのにビジネスを語ったり、人間性が屁のようなやつが道徳を語ったり、ファミレスで先日の合コンで出会った男の品評をするOLなど、「いや、そういう君は鏡を見たことがあるのかい」と突っ込みたくなる事例。松山千春が発毛クリニックでドヤ顔で患者を診察してても、ツッコミどころ満載なわけですよ。世の中には、そういう固定マインド人間が溢れてて、この種の人々は男女問わず、モテません。

 

さて、恋愛で成功できない人が「なぜ」そうなのか?語ってきましたが、

では、恋愛で成功するにはどうすればいいか?

もうわかりますよね。

 

モテるには、マインドセットがすべてなのです。(ドヤッ!)

 

あしからず。

  

♯やじろべえ♯

 

PS. コメントいただきましたので、発表します。monkさんからのコメント。

「21才大学生です

完璧。
マジで完璧。
また一つ美しいものに出逢えました。
ありがとうございます。

いや、こちらこそありがとうございます。こういう正直な意見、大好きです。(ドヤ)

ちなみに、これは下のこの記事に対するコメント。

http://bit.ly/2bZbFxN

 

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