モテるのはマインドセットがすべて、それを証明しよう。

恋愛解明ゲーム、そしてぼくは人間になる。

サークルオブセーフティ。リーダー論と恋愛論の共通項を恋愛プロセスに適用してみる。

 

モテる男とはどういう男なのか?を考えるとき、逆にモテない男を考えてからこのイタイ男の特徴を抽出したほうが話が早い場合が多々あります。Twitterでもつぶやいてますが、モテる男を一般化するのはとても難しく色とりどりのモテの形があるのですが、モテない男というのは比較的容易く抽出できてしまいます。

 

第一印象で不合格になる男はキモイとかダサいとか極端な例ですが、第一印象を突破しても次の難関は「こいつは頼れるのか?」という評価軸なのでここを突破しなければ意味がありません。清潔感があってもここぞという時に勇気がない/決断できないとか、ルックスは良くてもケチで女々しかったというのでは徐々に減点され、「あ、こいつないわ(ノ∀`)アチャー」とポイ捨てされちゃう。このシチュエーション、男のメンタルにはなかなか大きな打撃です。

「頼りがい」

今回はこれをキーワードにモテる男を考えてみましょう。

 

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テーマで言っているように、ここ最近ではリーダーシップに関することを書籍でもネット上のSNSでもだれでもが発信するようになりいましたが、リーダーシップのアルファなマインドセットや振る舞いは恋愛ではとくに重要です。リーダーシップのBEがINSIDEOUTされてはじめて女は「頼れる♡」を認識します。

 

とはいえ、女が上から目線で語りたがる「頼れるっわね」の条件とやらは二つに大別ことができます。「一緒にいてキュンキュンする、トキメク」タイプと、「一緒にいて落ち着く、楽、安心する」タイプです。この2タイプも突き詰めれば女性の心に何らかの『安心』を与えるからこそ、惹きつけることができているといえるでしょう。

①ギラギラしてるのかはわかりませんが、まあ魅力が溢れていて引っ張ってくれて、追いかけたくなるような存在

②とにかく優しくて一緒にいて気を使わない自然でいられるような存在

前者は存在感がバリバリある、後者はいい意味で存在感がない(だって気を使わないんだから)。いわば両端の男のタイプです。

 

さて、男くさくてガンガン行くタイプは、積極的に狩るタイプでしょうから、何か障害に面しても目的のためにはものともせず突き進むタイプ。どうやら頼りがいがありそうですね。男の役割から見てもエネルギーにあふれるそういうタイプは、何か起こった時にもすぐにリカバリしてくれそうで安心して任せてられます。はい、安心です。

一方でこういうタイプは時にオラオラすぎて着いて行けな~いというワンマンな側面を持っていることもセットで覚えておかなければなりません。

 

次にいっしょにいて楽、自然体でいさせてくれるそういう優しい男は、一緒にいてホッと安心できるでしょうが、どこか頼りない側面があるのでそれが必ず、徐々に表面化してきます。男性的な魅力という点でつまりオスとしてどうなの?という瞬間が見えたときとき女は本能的に物足りなさを感じてしまうのかもしれません。

ではぼくらは、生まれた瞬間にすでにどちらかに属していて、そのレールの上でどちらかの男のタイプを演じて生きていくしかないのでしょうか?そうだとすればそれらの要素をトレードオフする、つまりオラオラ系は一緒にいて安心は提供できないし、優男はオスとしての頼りがいは持てないのでしょうか?

ここにきて「さて、自分はどちらか?」など分類してしまう女子プロパガンダの罠にはまる男がいますが、われわれがやるべきことは、「頼りがいとは何か?」を正確に解釈することですから、この記事でそれを見ていきましょう。 そして、これからモテたいと意気込む男が絶対にやってはいけないことは、女にモテる男の条件を尋ねることです。オラオラ系が好き?ホッと系が好き?などと。なぜなら女は「いい男」を言語化できないからです。彼女たちは理屈で恋愛していません、フィーリングというアレです。キュンキュン派?ホッと派?論争もそのひとつです。

ある程度そういう女性の意見を踏まえながらも、主に彼女たちの行動や決定から逆算して解を導き、様々な知見や理論に落とし込んでいきましょう。

 

 「女子がよく言う「キュンキュンする」と「ホッとする」は両立しえる」

 

ここで、サイモンシネック先生の登場です。

先生の理論サークルオフセーフティから謎を解いていきましょう。

あるコミュニティがあり、そのコミュニティ全体が成功するかどうかはそこに属しているメンバーが「安心感を感じられるかどうか」がカギであり、そのような安心安全を感じられる環境を作ることこそリーダーの仕事である。メンバーはそういうコミュニティの中にいればやりがいや充実を感じながらリーダーを信頼して責任をもって働いてくれる。そういうコミュニティの形をサークルオブセーフティと定義しました。

そして何を成功とするかですが、例えば不動産の営業所内で数字を達成するために苦行に苦行を重ねながら営業し我慢してボロボロになってやっとのこそノルマを達成した、「今まで苦しかったけどこれこそが成功です!営業部万歳!」、、と何もしていない遊んでいる営業部長が宣言したらそのコミュニティは成功しているとはいえません。たとえ目標のノルマは達成してても成功しているコミュニティの形ではない。これはサイモンが示しているリーダーのあり方コミュニティのあり方とはまったくかけ離れたものです。なぜならそのコミュニティはsafetyを感じられる環境にはなく彼が定義づけしたリーダーシップも発揮されていないからです。最終的に報われれば、終わり良ければすべて良しなんだ、ではなく、コミュニティメンバー各自が進んでいるそのプロセスも有意義で楽しいというのが、本来のコミュニティのあり方であると。そしてそのコミュニティに絶対不可欠なのが偉大なリーダーである。これがサークルオブセーフティのリーダーシップです。

リーダーを語るときいつの時代もいろいろなリーダー思想が登場してきました。帝王学やマキャベリの君主論や孫子の兵法から、サーバントリーダーシップ まで、時代の流れとともにリーダーシップの姿も変遷し、より現代に適応する形が登場してきたといえるでしょう。

彼がこの現代社会に一番適応している、さらに人間のあり方としても科学的に一致しているのは”circle of safety”を体現できるリーダーの下で構成されたコミュニティであることを取材や知見や分析で明快に示してくれました。そして例にとったのがアメリカ海兵隊です。著書の冒頭であるリーダーが過酷で命の危険の伴うその作戦をどのように遂行するのか、リーダーシップのあるべき姿はどのようなものかを描き出しています。成功を目指して一緒に働いてきた仲間とこころよく栄誉を分かち合ったり、助け合う、そうすると絆が強まり達成感や充足感を覚え、さらに強い信頼関係の基盤を築くことができる。そういうコミュニティの本質とは何か?も論じています。軍隊を例にとったのはそういう極端なシチュエーションこそ教訓を引き出せそうだからということです。軍隊という命を捧げる場面においてリーダーはいかに部下を鼓舞し能動的に任務を遂行させその責任に充実を持たせるか?リーダーの振る舞いがどのように機能するか?

その答えがサークルオブセーフティであり、下記のように定式化できます。

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海兵隊では最下位の者から食事が配られ、上官は最後に配膳されます。特権を与えられているからこそ部下全員に食事がいきわたっていることを確認してからでなければ、上官(リーダー)は食事をしない、そういう伝統的なルールがあります。上官がおいしい料理を全部独り占めして部下には犬の餌のような食事だけしか残らないとしたら不満たらたらで安心することなどできません。当然自分の責任を果たそうなどという意欲は低下し、仕事にも支障が出る、崩壊する組織の構造ですね。

これが著書の「リーダーは最後に食べなさい!」の意味で、優れたリーダー、強い組織の秘密なのです。

決してトップダウンのヒエラルキー型の組織、メンバーをいち早く犠牲として差し出しリーダーは逃げ延びるという組織が成功するわけではない (大多数の組織はほとんどコレ)、このサークルの中に安心の砦を築くそういう組織が今必要とされているのだと。

例に漏れずこのフォーミュレーションも非常にシンプルで秀逸で感動を覚えるわけですが、その中にあるエッセンスは、組織がありさえすればその中で機能します、ほとんどすべてのコミュニティで役に立つ、しかしことに恋愛においては覿面に効果を発揮します。なぜなら女が求めているのは古来からそういう「安心」できる環境であり、ぼくらはモテに命を懸けるソルジャーだからです笑。

ブログを見てくださる読者様には言うまでもなく明確なことでしょうが、モテるということは「リーダーになる」ことが土台に位置づけられています。リーダーになるかどうかはまったく個人の自由ですが、それがモテに強く直結していることを自覚し、モテたいのならそれを受け入れなければなりません。

さて、なぜ僕らつまりあらゆる組織にはリーダーが必要か?という問いには、古来の狩猟をしてきた人類の社会性で説明できるでしょう。リーダーのもとで結束して集団生活することによって手にする食料を最大化することができるわけで、脳科学が明らかにした脳の構造もその説明を支持しています。集団生活においては家族が最も小さなコミュニティですからまずもって男女間で男がリーダーシップを発揮していないとそのコミュニティつまり恋愛関係は存続が厳しくなるでしょう。男はリーダーシップにより、頼りがいや安心やトキメキや労働の果実(古代ではイノシシ肉・現代では経済面が大)をもたらし、それと引き換えに女から尊敬や信頼や愛を勝ち得るのです。

 

このように、古代の人類の営み、人間の脳の構造、現代社会とリーダーシップのあり方と統合すると,

<アルファ>であることはもちろん必須で、その先の「自分が最後に食べる」というある種のリーダー的なる自己犠牲が融合されてはじめて優秀なリーダーになれる、そしてトキメキとホッとの両方を提供できるモテ男になれる

という結論が導き出されます。

アルファであり、自己犠牲的でもある、そういうリーダーです。

安心感を作るつまり安全な環境を作るには、まずアルファとして困難に対処する力が男には絶対的に必要ですが、女が「一緒にいて安心を感じる」ためには、それだけではぜんぜん足りないのですよ。ここでユーモアとか気遣いとかレディーファーストのジェントルな側面が要求されます。ここが結果主義的なリーダーでは満足できない安心のもう一つの側面で、力強さよりも特質が重要で自己犠牲とか共感とか優しさが必要なのが現代的とも言えます。

多くのリーダーシップや世間で流布される頼れる彼氏像はこの中庸を採ることができません、常にヒエラルキーの頂点から高圧的にメンバーを動かし結果を出そうとしており、俺についてこい(そんな俺イケてる)的なバカの一つ覚えです。サークルの外に対しては強い男の庇護の下でマクロ的安心があるのですが、女が付いていけないワンマン恋愛はサークルの中でのその表現の仕方に大きな問題があります。ミクロな我々の日常生活においては狩猟社会で見られた危機なんてものはそもそもありませんから、ここでは彼氏がグイグイ引っ張るぞという思想が強すぎるとうまくいきません。そんな男と一緒にいると疲れちゃいますね。

強さは本質的で必要ですが普段は縁の下の力持ちでいいわけで、別に俺が俺がと目立たなくていいんですよ。

アルファは普通に、自然に、その人のデフォルトの状態ですから別に特段意識する必要もなく、気懸けるべきは女が(コミュニティにおいてはそのメンバー)気持ちよく心地よく、その時間空間を共有できるか?です。その点で、女と時間を過ごすときは男は「環境になれ」「空気になれ」といえるでしょう。主役は女なのですよ。彼女たちが楽しんでくれればそれでいい。前には出ない出ない。ここでユーモアのセンスや細かいところに気づけるジェントルの出番です。

そういうサークルオブセーフティを作ろうとするとき「女が先、男があと」のプライオリティでなくてはならず、これは「リーダーは最後に食べなさい!」という概念通りでかなりの部分で彼氏が自分の利益を放棄する必要が多々生じることを意味しています。自己犠牲は本物の強さを持った男にしかできませんから、男は強くないといけませんね。

”タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きてる資格がない” 

ーフィリップ・マーロウ

 

サイモンシネックの主張は「リーダーは自己犠牲によりコミュニティのメンバーに安心や自信を与えチーム全体が成功へ向かう、リーダーは自己犠牲と引き換えに誠実や尊敬を得る」ですから、モテ男はそういうリーダーであることで女から選ばれ深く深く愛されることで報われるわけですよ。これは本当にリターンが大きい。

 

トキメキと安心感は両立する。

 

さて結論です。

面白いとか、気が利くとか、たまにするやさしさ、レディファースト的扱いは男が持つ豊富な特質の各断面といえるでしょう。ダイヤモンドも断面が多いほうが輝きが圧倒的なのですから、単なる強いリーダーシップ一辺倒を信仰するのではなくどれだけ見せられる断面を持っているのか?がモテと非モテの分岐点で、グイグイ引っ張る”だけ”とか、優しい”だけ”とかはぜんぜん意味がないんですよ。マーロウ先生も言ってます。これは以前お話ししたギャップ論となんら矛盾しません。

 

ギャップと、引き出しの量と、思索の深さと。 - モテるのは、マインドセットがすべて、それを証明しよう。

 

ダメンズにぶんぶん振り回されてぐいぐい系の男に懲りたという女子は、次回の彼氏はまあそういうのんびり誠実系の優男に流れる傾向にありますが、個人の好みが多少左右するとはいえ、その選択に僕は否定的です。その選択は決して女を幸せにはしません。何べんも言っているとおり、女の男選別アルゴリズムでは「いい男」にたどり着けません。

なぜなら、定量的にみると本当にリーダーシップがあり頼れる、且つ気が利き優しいなんて男はほんの一握りで、彼女たちの日常の生活圏内ではなかなか出会えないから「キュンとしたい」「ホッとしたい」のどちらか、その二元論をふらふら彷徨ってしまう。そして世の中には「オラオラ系はしんどいわ」と「優しいだけの男は退屈よ」を行ったり来たりする不幸な女子たちがあふれるわけですよ。

違うエリアにはいわゆるスーパースター的男がいるはずなんですがね。

既述したようにリーダーシップと優しさとか細やかさは安心コインの表と裏です。リーダーシップ”だけ”とか、優しい”だけ”とかは不完全な状態で本来的ではありません。言っちゃえばそんな男、バリューの水準が低いんですよ。人はトキメキも欲しいし安心も欲しい贅沢な生き物です、特に女は男にその両方を求めたとしてもそれはまったく正常です。だから、”だけ”の片手落ちな男など、女はすぐ飽きて彼女たちから捨てられるし、それは精進しなかった男にも否があるわけですよ。

話がとっ散らかりましたが、この両方を獲得するまでファンダメンタルバリューの向上に引き続き邁進すべきだということを今回言いたかったわけですね。

 

 

う~ん、長くなりそうだ。

メルマガ講義の方に回した方がいいかもしれない。。

みなさん、goodnight☆。

 

参考図書

 

リーダーは最後に食べなさい! サイモン・シネック

 

 

 やじろべえ◎

 

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