モテるのはマインドセットがすべて、それを証明しよう。

恋愛解明ゲーム、そしてぼくは人間になる。

世に聞く非モテコミットは、winwin口座が破綻したときに発動する。

 恋愛の成功に至る過程でうまくいかないことなんて多々あるものですが、その原因のひとつに巷では「非モテコミット」が挙げられています。これはある恋愛ブロガーが提唱している概念なので知る人ぞ知るものなのですが、ぼくは結局は「心のあり方」だというところがキモなんだと解釈しています。表面的には一人の女性に入れ込む・その女性”だけ”を追いかけるその行為がNGなんだと見なされているようですが、実は入れ込むその男のマインドの状態によってキモさが決まってくるのであって、マインドと振る舞いを切り離して考えたほうがわかりやすいでしょう。ときにアイツは非モテコミットしてるのになぜ女を落とすことができた??という議論がなされるようですが、それは振る舞いや行動をだけを追うからわからなくなるだけであって、魅力あふれる男がコミットし、なおかつ心のあり方がディシプリンによって統率されているとき男の魅力は最大化されます。女性心理からすればコミットそのものではなくて、”だれが”コミットして来るかが最重要チェック項目であってマインド的にキモイ男がコミットしてきたとき非モテコミットと認識し、ストーカーのレッテルを貼るのです。

 このブログはマインドに焦点を当てていますが、コミットにおいてモテと非モテを分けるのはどんなマインドでしょうか?今回はそのことを考えていきましょう。

 人間は大きく分けて二種類いると考えればわかりやすいでしょう。ポジティブなヤツとネガティブなヤツです。ポジティブなやつとは友達になりたいしネガティブなやつには近づきたくもないですね。これこそ表面的に明るいとか暗いとかそんなボヤーっとした話では本質をつかみそこないます。人前では明るくても大事な場面で発言が後ろ向きだったり、見た目暗そうでも向上心を持ち関わる人をインスパイアできる人もいるからです。それを分けるものはなにか?と。

 結論から言うと、ポジティブなやつは=根本に「与える精神、関係各位を喜ばせよう」という軸があります。逆にネガティブなやつは=つねに何かを恐れている感がありますね、ひいては他者から何かをもらわなければという思想が常に付きまとっているのです。与える精神が多いのか、くれくれ精神が多いのか(※)、ここが「どんな人間か」を分ける指標になりモテか非モテかをも分ける重要なファクターになります。

※人間はエゴい生き物だが、大切なのはバランス。他者から何かをもらいたいと思うのと同じくらい何かに貢献しないといけない。

このバランスを考えるとき、貯金の残高に例えるとわかりやすいでしょう。収支のバランスです。

貯金=与える

引き出し=もらう

引き出してばかりいると貯金がなくなりそれが止まらずそのうち借金なんかすると生活が安定しない、不安で仕方ないですね。wiwin口座も貰うことばかり考えて、他者からもらってばかりいるとなぜか自分は満たされない上に、人はどんどん離れていきます。信頼残高というか人間性の残高が擦り減っていくからですね。この場合もやっぱり不安の只中で、でも不安だからもっと要求してしまうというネガティブサイクルが回ってしまいます。

貯金と同じで長期的な視点で考えないとなかなか成功はできず、これは人間関係ひいては女性との関係でも成功を左右します。

 例えば、お笑い芸人でも、スポーツマンでも、ビジネスマンでも、企画者でも、自分の仕事に真摯に向き合うのは当然で、同じくらい「自分に関わる人を楽しませたい」というサービス精神がある人がよりいっそう抜きん出ます。ビジネスでは、顧客のことを良く考えて熟知してサービスを提供していることを顧客が感じ取ったとき彼らはそのサービスを選びファンになります。逆に契約が欲しい欲しい営業マンがギラギラと顧客に近づくとき、その情熱だけではある程度までしか結果を残せません。ところが「顧客のために」という感覚が少しでも含まれると、とたんに成績が伸びることが研究でも明らかになっています。結局そういう気の持ちようというかマインドは人に伝わるものなのです。常に誰かのために、つまり顧客のために・チームのために・観客のために・業界のためにとか、自分の目先の欲以外の大義の部分においてそういう問いかけをしている彼らは、その貢献したいという高潔な気持ちが①自分自身を鼓舞し②周りにポジティブな影響を与え続けるのです。

 仮に一人の男がそーゆーマインドでこれまで人生に向き合ってきた、ブレない軸を持っているとしましょう。これまでの経験一つ一つが積み上がり年輪のように太い軸を作っている。別の時刻・別の場所で運命的な出会いをした、非モテコミット(欲しい欲しいマインド)という罠に陥りそうなほどの美しい、いい女だ。どうしたら彼女の気を引けるだろうか?どうしたら彼女の目にかっこよく映るのか??・・という自己中心の感覚に、彼は陥ることはない。なぜならそれに打つ勝てるほどのマインドの貯蓄があるからだ。普通はそういう美女に遭遇したとたん真っ白になってアワアワしてしまう、無意識的に。しかし彼は違っていた。彼はいつもどうしたらみんなのためになれるだろうか?(彼女を喜ばせられるか、陰ながらの努力を褒められるか、疲れている心を癒せるか、明日の活力をあげられるか、間違いそうなとき気の利いたアドバイスできるか)、そういうことを考える他者志向の感覚が、他者の目から世界を見るくせがついていたのだ。だからこそ先回りして準備できるのだ。結果的に自分にも利が返ってくるのだからwinwinが成立する。(*狙って計算してやってるのではなく「結果的に」そうなったというのもキーポイントである。)そういうサービス精神が生き方として固まっていると、寝るときも起きるときもご飯を食べるときも外へ出かけるときも息するときも、そーゆーふうに考え・感じ・決定し・人と接し・仕事に当たります。女性と関わる瞬間瞬間にさえ、そう。だから何かを常に欲しがっているヤツには理解不能な言葉の返しや立ち振る舞いが出てくるのです。モテ/非モテの二極化がますます広がっていくのは当然のことです。

 非モテコミットを防ぐには、サービスマインド量がくれくれマインド量よりも常に多いという状態をキープし続ける必要があります。

サービスマインド > くれくれマインド

そういう余裕があってこそ美しい女性の前でも本来の自分でいられるのでしょう。

どんどんサービスして楽しませて、自分も彼女も幸せになるwinwin貯金をします。

困ったときは誰かに助けてもらい励ましてもらいそばにいてもらう、winwin口座から引き出し。

 

貯金 > 引き出し   

      ⇒           残高¥○○○○○○ 

もちろん、ときには口座から引き出しますが、普段コツコツとためていた貯金が豊かにあるためぜんぜん平気です。お金が減ることに対する恐怖心や執着はありません。余談ですが、「余裕ある男」が人気なのもそういう関連があるといえるでしょう。

 非モテコミットとはこのくれくれの負のオーラ全開でフルコミットした彼女に近づく状態のことで、何か一つのものだけを追いかけるといった、それを単体で指し示しているわけではないのです。女性が感じ取るのはマインドなのです。だってこんな物乞いのような男に誰が関わりたいと思うでしょうか?

 考えてみるとクラスメート、同僚、部活の先輩、サークル仲間、ママ友などのコミュニティの中で自己中心的とか寂しがりやでネットリのタイプは敬遠されがちです。根底にくれくれマインドが巣食っているからですね。運悪くこういう人に好意を持たれてしまった場合、不快感や恐怖すら感じないでしょうか?やっぱり人間はサービス精神に富み、与えることに慣れている人に近づきたいし、そういう人と関わりつつ自分も与え貢献できた時に満足感を得ることができますね。

 ウォルトディズニーをはじめ成功した会社は「顧客の幸せ」をテーマに成功の階段を上がってきたことは非常に興味深いことです。『与えることは最高の喜び、夢と感動と幸福を与えるビジネス』そういう合言葉です。ディズニーの会社としての軌跡を見ても、もちろん失敗もしてますし、緻密なアイデアや戦略、プロモーション、キャラクターやストーリー性をもって成功したのは確かですが、それらすべてが「顧客の幸せ」というミッションに直結していました。

 ぼくらが社会の中で生きて恋愛で成功するにもやはり同じことです。恋愛の戦略を組んだり、心理学を学んだり、筋トレしたりするのは、すべては彼女を喜ばせるために、喜ばせることのできる自分であるために、という目的を補助する枝葉に過ぎません。あたかもイチローが日々練習して結果を残し、その結果をもって観客を沸かせるかのように。そういうWHY軸があっての、そのための具体的なアクションがあります。そして観客のために日々の研鑽を積むことが、自分の納得する野球人生にもなっているwinwin構造です。ですから、「情けは人のためならず」とはよく言ったものです。与えることは最後は自分のためになるのです。ただしやり方さえ間違わなければ。

 多くの人が与えることはしんどいこと、何のリターンがあるのかわからない、そうやって敬遠しているのは、winwinのロジックを明確に理解できていないからに他なりません。winwinには長期的な視野が必要なのです。投機のようにいくらいくらサービス精神を投資したから、翌日にはだれかがリターンをくれるというような目先のものではなく、ましてやギャンブルのように与えたけど大体は消え去りいつの日か爆発的に人気者に、というような不透明なものでもありません。

 アダムグラントは著書「与える人こそ成功する時代」のなかで、ギバー(人に惜しみなく与える人)であれば成功できるが、気をつけなければいけないことも書いています。ただの「いい人」ではいけないと。

 

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 ギバーには2種類あり、それぞれ成功する割合がかなり違っているのである。「自己犠牲タイプ」のギバーは、他者の利益追求のスコアが高く、自己の利益追求のスコアが低い。自分自身のニーズをかえりみず、時間とエネルギーを割いて、そのツケを支払う。・・・自己犠牲タイプのギバーである大学生は、学期が進むにつれて成績が下がっていた。彼らは「友人との問題にかかずらっていたせいで、講義に出られなかったり、勉強できなかったりした」と認めている。

 自己の利益と他者の利益は、一つの座標の両極端に位置するものと思われがちだが、私は調査を通じて、この二つが完全に別個の動機であることを発見した。二つを同時に目指すことが可能なのだ。成功できないギバーが「自己犠牲的」なら、成功するギバーは「他者志向的」といっていいだろう。

 自分を犠牲にして与えて入れば、すぐにボロボロになってしまうだろう。「他者志向」になるということは、受けとるより多くを与えても、けっして自分の利益は見失わず、それを指針に「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めることなのである。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 

 間違ったパラダイムとして、世のため人のために何かをするには、自分が犠牲にならないといけないという考え方が存在しています。自分は二の次三の次、そうやってこそ会社や家族やもろもろのコッミュニティに貢献できるのだと。これが決定的に違います。

 本当の成功は周りも自分も同時に幸せになるものです。これは自然界をみると明らかですが、ミツバチと花は相互に補い合ってどちらも成功しているのです。「蜜をちょうだい、そのかわり花粉を運んであげるね」と。完璧なwinwinです。相手を助けることが結局自分を助けることになる、そういう昆虫や動物も知っていることをぼくらは素直に認めなければなりません。

 ではそのことを踏まえて、実際にどうするのか?

 さらに、グラントの提案をみてみましょう。

 

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 (あらすじ:ピーターは同僚のリッチの勝手な振る舞いために、たびたび煩わされていた。彼のためにいつも責任を取っていた、ピーターはお人好しだったのである。)ピーターは共感の犠牲者だった。共感とは、他人の苦痛を自分も同じように感じるときに経験する強烈な感情のことだ。共感は与える行為の重要な原動力だが、人間の弱みの大きな原因でもある。・・

 だが、共感と同じくらい、ギバーの強みを活かせる選択肢を見つけたことで、状況は一変した。つまり、リッチの気持ちを考えるのではなく、リッチの考えていることを推察することにしたのだ。・・・ 

 相手の心ではなく頭の中に注目することで、大いにギバーの有利になる。人の視点でものを見ることが、相手の真意を見極めるカギであり、また、新たな選択肢をギバーにもたらしてくれる。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 

 他者志向とは、たんに共感することではなく、他者の視点で物事を見ることです。それは理性的であり感情にブンブン振り回されることもない知恵のある生き方の土台です。だからこそ、感情のおもむくままに与えて与えて最後は擦り減って終わりということもない。winwinが成立するには他者が見ているように世界を見ることができてはじめて行動が決まり、その結果を相手も自分も受け取ることができるのです。

 だから、先ほど登場した他者志向の、強いマインド男の視点は理にかなっていたんですね。

(彼女を喜ばせられるか、陰ながらの努力を褒められるか、疲れている心を癒せるか、明日の活力をあげられるか、間違いそうなとき気の利いたアドバイスできるか)

 ディズニーが顧客のためにと考えたのも、顧客の見る世界を見る努力をしたということを意味しています。そうやって見えてきた世界を忠実に再現するとき、それが戦略になり、事業としての成功へ向かうことができました。

 このように考えると、人間関係において「自分はどうなるべきか」はおのずと見えてきます。ポジティブな人生観を持ち、常に向上心を忘れず、人に与え続けるそんな男です。そういう男はなーんにも自己アピールしなくても自然と人が寄ってくるし女性からも別格にモテます。将来のために人は必死に実際の貯金をがんばるのに比べてwinwin口座に対して預け入れることに対してはまったく疎かです。人生を豊かにするべくサービスマインド貯金が満ちている人は少ないのだから、そこを地道にがんばりさえすれば「人と人のつながり」という面では一人勝ちです。その人とのつながりの中に恋愛関係も含まれてくるわけで、非モテが大多数の中でのブルーオーシャンなのです。すでに確固とした自分がそこにいてあとはwinwinの歯車を回していけばいいだけ、そこには小手先の戦術や顔色をうかがう様なまねは別に必要じゃない。よく自分を変えるのに環境の大切さが言及されますがこういうwinwinというパラダイムへシフトすることで外的要因をある程度コントロールできるようになります。そしてまたその中で生きるわけだからポジティブフィードバックが作用してサービスマインドの向上に拍車がかかる。人生を充実させるために実につけるスキルの中で不可欠なスキルがサービス精神です。

 モテたければ自信を持てなどとはどの指南書でもいわれることですが、何も持っていないのに自信なんて持てないのが実際のところで、自信の土台になるのが与える精神を日々培ったことからくる余裕と、その中から生まれた有意義な人間関係を享受してきたという経験なのです。

 そのためには自分のwinwin口座を満たす必要があり、「与えることが普通」の生活を送る必要があります。何かを周りに求めるのでもなく、ましてや男が女にクレクレと求めるものは何もないはずなのです。非モテコミットに陥らないためには強いマインドを持たなければいけません。

 恋愛における自己成長と他者貢献は、やっぱりコインの表と裏なのです。

 

 

 

 

やじろべえ。